つまらない?悩み


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1980年頃に英日翻訳でマニュアルを作る仕事が本格化したとき、
訳すのに困った用語の一つに installation があります。これは、
主にシステムの「導入」や「設置」という意味で、「××会社の
インストレーションは○○さんの担当です」というように、専門
家の間ではカタカナに直訳していました。しかし、後にソフトウ
エア・プログラムをコンピューターのディスクにコピーして使え
るようにすることを表す install という動詞が一般向けのマニュ
アルで使われるようになったときには、適当な訳語がないので困
りました。
つまり、プログラムを「設置」するのはヘンですし、「導入」す
るのでは抽象的で実態がうまく表現できなかったからです。

パソコンが一般に普及した現在では、「インストール」と訳せば
済むようになっていますが、これは、何だか専門家がゴリ押しし
て一般人に押し付けた感じです。当時、私たちは、一般の人が読
んでも意味がわかるような訳語を考えだそうとしてさんざん悩ん
だものですが、徒労だったようです。

用語の翻訳―動名詞 -ing を翻訳する

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★翻訳ワンポイントレッスン★<今日のテーマ>:
用語の翻訳―動名詞 -ing を翻訳する


原語をカタカナ用語に翻訳するときには、原語の綴りの一部を
省く場合があります。たとえば、語尾が -ing 型の動名詞や、

  • ation 型の名詞などを訳す場合がそうです。その場合、日本

語の語幹に当たる部分だけをカタカナに直訳して使います。原
語の綴りをカタカナで忠実に訳す必要があるのは、カタカナを
使った直訳語がその分野での慣用表現として定着している場合
に限るといってよいでしょう。

  • ing や -ation 型の用語の訳語の作り方は、基本的には次の3

通りに整理することができます。


(1)原語の綴りをそのままカタカナで模擬する
(例:programming →プログラミング)。

(2)原語の語幹だけをカタカナで表す
(例:installation 、installing →インストール)か、語幹
をカタカナで表したものに「操作」、「処理」、「方式」など、
その用語の実質を表すことばを付け加える
(例:spooling →スプール処理)。

(3)漢語またはやまとことば系の訳語を作る
(例:positioning →位置決め、配置)。

接頭辞

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最近ではパソコンのCPUの速さをGHz(ギガヘルツ)という周波
数で表しますが、1980年代には、周波数の逆数の時間、n sec
ナノ秒)で表していました。また最近では、微小技術で扱う
物の単位が1ミクロン(マイクロメートル)からその千分の一に
縮まり、ナノテクノロジーが世間の注目を集めています。

集積回路のエレメントの大きさも、ミクロンで測るよりもナノ
メートルで測るほうが便利なほど微小化しています。一方、ス
ーパーコンピューターの性能を表す単位は、ギガフロップス
(gigaflops)からテラフロップス(teraflops)へと千倍ほど
向上しています。


★接頭語の名称と記号は、それぞれ千倍ずつの違いで、エクサ
(exa)E、ペタ(peta)P、テラ(tera)T、ギガ(giga)G、メガ(mega)M、
キロ(kilo)K【10の3乗】、―ヘクト、デカ、デシ、センチ― 
ミリ(milli)m【10の-3乗】、マイクロ(micro)μ、ナノ(nano)n、
ピコ(pico)p、フェムト(femto) f、アト(atto)a です。

単位の表記―人は死して単位を残す (練習問題)

★練習問題★<テーマ>:単位の表記―人は死して単位を残す (練習問題)


昨日の「ワンポイントレッスン」を踏まえて翻訳してみよう。


[例文]
Compaq Computer takes the wraps off its newest supercomputer Monday, a mammoth cluster capable of ciphering six trillion calculations per second. <ヒント>
これは、ネットに掲載されたスーパーコンピューターの開発競争に関するニュース記事です。「クラスター(cluster)」は、多数の演算ユニットを高速ネットワークでつないだ設計方式のスーパーコンピューターの一種です。<直訳例>
コンパック・コンピューターはその最も新しいスーパーコンピューターである、毎秒6兆回暗号を使う能力のある1つのマンモスのクラスターから包み紙を取り去る月曜に。



では自分なりに翻訳してみてください。

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★翻訳例★こんな訳ができたらあなたもプロ級です。
コンパック・コンピューター社は月曜、同社の最新型スーパー・コンピューターを公開する。このスパコンは、毎秒6兆回の数値演算能力を持つ巨大なクラスター型コンピューターだ。



いかがでしたでしょうか。
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あなたの訳文を添削してお返しします。

単位の表記―人は死して単位を残す

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★翻訳ワンポイントレッスン★<今日のテーマ>:
単位の表記―人は死して単位を残す


世界的にメートル法が採用され、ヤード、フィート、ポンド法
による単位の記述は少なくなっています。翻訳時には、原文の
表記を守ればよいだけです。単位を表す記号や単位に付ける接
頭語には、大文字と小文字の区別があります(例:m メートル
s 秒 A アンペア V ボルト)。人名に由来している単位記号
は、最初の文字だけを大文字にすることになっています。

単位に付ける接頭語(『コラム』を参照)の使い方なども必須
の常識ですが、バイト(byte)数で表す場合、接頭語は 10 進
法によるのではなく、2進法になじみのよい次のような数値を表
すものとして使われます。

キロバイト(KB)=1,024 バイト
ガバイト(MB)=1,024 キロバイト=1,048,576 バイト(約百万バイト)
ガバイト(GB)=1,024 メガバイト=1,073,741,824 バイト(約十億バイト)
テラバイト(TB)=1,024 ギガバイト=1,099,511,628,776 バイト(約1兆バイト)。


明日は例文を使ったレクチャーを行います。

情報カウンター?

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情報カウンター?


1980年代までは、「電子計算機」使う人間は一種の優越感を抱
いていました。ですから、「電子計算機」が出力する「情報」
にも権威があり、それを利用して、本当は間違っていても、無
理やり人を納得させたりできたのでした。

information は、「情報」と訳したくなるのが人情ですが、単
なる「お知らせ」の類まで「情報」にするのは考え物です。ビ
ルディングがIT化しても、入口のホールにあるINFORMATION の
カウンターは「受付け」でしかありません。とはいっても、最
近では「情報カウンター」と呼びたい人も増えているようです。

言葉の荘重さを捨てたくない(か、単に真面目な)『情報処理
学会』が存続している一方で、『@niftyインフォメーションカ
ウンター』を設置して、カタカナ言葉が好きな一般ピープル
迎合しようとしている(浅はかな?)団体もありますが、人間
が間違ったデータを入力すれば「コンピューター」は間違った
「情報」を出力するという当然の事実が、最近ようやく一般常
識になりつつあるようです。

参照関係を示す表現―決まり文句は決めておく(練習問題)

★練習問題★<テーマ>:参照関係を示す表現―決まり文句は決めておく(練習問題)


昨日の「ワンポイントレッスン」を踏まえて翻訳してみよう。

[例文]
Additional information about superuser is provided in the "System" section.<ヒント>
「スーパーユーザー(superuser)」はUNIXシステムのハード、ソフトを熟知していて、O/Sの修正も含め、何でもできる「スーパープログラマー」です。システムの利用権限はシスアドよりも上で、何でもできる特権ユーザー階級です。<直訳例>
スーパーユーザーについての追加の情報は、「システム」の節の中に提供されています。





では自分なりに翻訳してみてください。

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★翻訳例★こんな訳ができたらあなたもプロ級です。
スーパーユーザーについての詳しい説明は、「システム」の節にあります。




いかがでしたでしょうか。
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あなたの訳文を添削してお返しします。